撮影中にカメラがわずかに揺れて、録画したビデオがぶれてしまうことがあります。「iMovie」では、ビデオを解析し、プロジェクトへの追加時に手ぶれを補正することにより、ぶれのあるビデオクリップをなめらかに再生できます。この解析は、読み込み時でも読み込み後でも好きなときに実行できます。クリップの手ぶれ補正解析は、一度実行すれば後は必要ありません。
解析されたビデオは、追加先のどのプロジェクトでもなめらかに再生されます(クリップの手ぶれ補正を切にして、録画時の状態で再生することもできます)。
手ぶれ補正のためのビデオ解析には時間がかかります。解析するビデオの長さが 1 時間を超えるような場合は、夜間寝ている間やコンピュータを使用しない時間帯に実行することをお勧めします。
ビデオ内のカメラの動きを解析するには:
以下のいずれかの操作を行います:
ビデオの読み込み手順が完了したら、「読み込み」ダイアログで「読み込み後に手ぶれ補正のために解析」を選択します。
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プロジェクトブラウザまたはイベントブラウザで、読み込み済みのビデオクリップを 1 つ以上 選択 して、「ファイル」>「ビデオを解析」>「手ぶれ補正」と選択します。
「ファイル」メニューは、コンピュータ画面の上部に表示される明るいグレイのバー内にあります。
プロジェクトブラウザでクリップをダブルクリックして、「クリップの動きをなめらかにする」チェックボックスを選択します。
ビデオクリップの手ぶれ補正を行った後、ビデオがなめらかに再生されることを確認するために、ビデオをプロジェクトに追加してプロジェクトブラウザから再生することができます。手ぶれ補正済みのビデオ素材をプレビューしたい場合は、素材の一定範囲を選択し、Control キーを押しながらその部分をクリックして、「手ぶれ補正プレビュー付きで再生」を選択します。
プロジェクトブラウザまたはイベントブラウザでビデオの下に表示される赤い波線は、ぶれが激しいことを示します(下図参照)。
プロジェクト内で、手ぶれ補正のための解析が済んだビデオクリップの上にポインタを移動すると、クリップの左上隅に手ぶれ補正のレベルを示すアイコンが表示されます:
手のマークがある黒のアイコン:クリップは完全に手ぶれ補正されています。拡大する必要はほとんどあるいはまったくありませんでした。
手のマークがあるオレンジのアイコン:クリップは部分的に手ぶれ補正されており、多少拡大する必要がありました。このため、ビデオの領域の一部が切り取られている可能性があります。
手のマークがある赤のアイコン:クリップは部分的に手ぶれ補正されており、大幅に拡大する必要がありました。ビデオの領域が大きく切り取られている可能性があります。
手のマークに斜線の入った赤のアイコン:クリップは手ぶれ補正できませんでした。
プロジェクト内のビデオクリップの手ぶれ補正を切にするには:
デフォルトでは、手ぶれ補正のための解析が済んだビデオは、プロジェクト内で再生するとなめらかに再生されます。手ぶれ補正を切にして、元の録画したときの状態で再生することもできます。
プロジェクトブラウザで、手ぶれ補正のためにカメラの動きの解析が済んだビデオクリップをダブルクリックします。
表示されるインスペクタで、「クリップの動きをなめらかにする」チェックボックスの選択を解除します。
クリップの手ぶれ補正を切にしても、インスペクタで入に戻すことができます。そのクリップでカメラの動きを再度解析する必要はありません。また、解析済みのビデオが手ぶれ補正して再生されないように、「iMovie」のデフォルト設定を変更することもできます。「iMovie」>「環境設定」と選択し、「ブラウザ」をクリックしてから「解析されたクリップを自動的に手ぶれ補正」を選択解除します。「iMovie」メニューは、コンピュータ画面の上部に表示される明るいグレイのバー内にあります。